ジグロストを防ぐタチウオジギングのフックセッティング

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今回は前回のタックル選定記事に引き続きタチウオジギングにおけるフックセッティングをご紹介します。

一口にタチウオジギングのフックと言っても、トリプルフックであったり、アシストフックであったり、太軸、細軸等、大小様々なタチウオ専用フックが販売されており、特に初心者の方はどれを選んだら良いのか迷いがちだと思います。

そのような方のためにこれまでの経験に基づいたおすすめのセッティングをご紹介します。

1 トリプルフック、アシストフックの違い

釣具店のタチウオジギングフックにおいて、よく目にするのが

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このようなトリプルフック、アシストフックが販売されているはずです。

当然ですが、形状が違うので特性ももちろん違ってきます!

タチウオは噛みつき型バイト

特性について、語る前にタチウオの習性についてまずは知る必要があると思います。

青物を代表するブリやカンパチ等は、分厚い唇や歯の形を見てわかる通り吸い込み型です。

反面タチウオやサワラには鋭い歯が生えていますよね?

この歯で噛みつき獲物を食いちぎるように捕食をしています。

ジグのフォール中にスパッとジグを持っていかれた経験は多かれ少なかれありませんか?

タチウオは名前の通り太刀のように立って泳ぎ、下に落ちている餌には反応が悪く、上を通る活きたエサや落ちてくる餌にはすこぶる反応が良い魚です。

魚の習性、捕食スタイルを考えるとレンジ(棚取り)が大事という話もうなづけます。

吸い込み型の魚に対してはフックの重量やアシストラインの太さによる影響等を考慮するような話をよく見聞することがありますが、噛み付き型のバイトをする太刀魚に対して、フック重量やアシスラインによる影響を考慮する程の必要があるのかという話にもなってきます……

トリプルフックの特性

トリプルフックには針が3本ついています。

当然、針1本のフックよりも針掛かりする可能性が上がる反面、貫通力や強度、さらには抵抗が増すことによるジグの「抜け」が悪くなるというデメリットが存在しますが、フックポイントが増える分、ショートバイトをとらえやすいというメリットも存在します。

アシストフックの特性

2本針又は1本針のアシストフックの特徴としては、貫通力が高い、フック自体の水の抵抗がトリプルフックに比較して水の影響を受けにくいので、ジグの「抜け」が良く、アクションさせやすい等のメリットがある反面、トリプルフックに比べ小さな魚やショートバイトを拾いにくいというデメリットが存在します。

タチウオジギングにはどのフックが適しているのか?(考察)

冒頭でも述べたようにタチウオという魚は噛みつき型の魚です。

吸い込み型の魚を狙う上では、吸引時に針が吸い込まれるようにフックの重量や水の抵抗について気にする方がいると思いますが、もともと周りの水と一緒に吸い込む捕食スタイルではない魚に対して、フックの重量等について考慮する必要があるのか?ということを考えると、トリプルフックの方が優位性があるのではないかという考えのもと私は、トリプルフックを使用したシステムを構築しています。

ただし、タチウオ以外の魚も狙っている、他の魚種を狙っているが歯物(タチウオやサワラ)等が多い等の理由によりワイヤー入りのアシストフックが欲しいという考えのもとであれば、トリプルフックを使用する優位性はなく、根掛かりのリスクも増えるため、ワイヤー入りのアシストフックを使用するという使い分けを私はしています。

タチウオ専門で狙うならこのフックセッティング

これまで、トリプルフック、アシストフックの違いについて紹介してきました。

どちらのフックも一長一短がありますが、タチウオ専門で狙いたいなら、トリプルフック一択だと思います。

では、トリプルフックとジグの接続についてどうしたら良いのかという話になりますが、

このようなシステムを組んでもらえれば、合わせがよっぽど遅れない限り、多少のことなら、ジグロストを防止でき数をそれなりに伸ばすことができると思います。

このフックシステムの良いところ、

①ワイヤーとは違い、サルカンのためキンクもなく、切られる心配はなし

②5連サルカンを使用することにより、アシストライン部分に柔軟性を持たせることができる

③ジグとリーダーの接続部に大きなスナップを使用することにより、バイト時にリーダーとの距離をとることができジグロストの可能性を防ぐことができる

④アシストフックとは違い針先の数が多いのでヒットチャンスが上がる

⑤ワイヤーアシストと違い、太軸(ドラゴン仕様)の選択肢がある

⑥サルカンでジグ、アシストを繋いでいるためフック交換が簡単

等のメリットがあります。

この中でワイヤーアシストフックに比較し特筆すべきメリットは①です。

市販のワイヤー入りのアシストフックに比べ、切られる可能性はなく、キンクもしません。

ワイヤー入りアシストフックは、数釣りをしているうちにキンクしてきます。

私の経験上、数匹釣るとフックが変な方向に向いてしまったりと1釣行で終了することが多いです。

結果としてワイヤー部分が曲がったまま戻らないような状況が起きるため、せっかくのメリットであるジグとフックの距離を近づけることができなくなる点は結果的にデメリットになります。

ここまで聞くと、サルカンを使用したアシストフックシステムの優位性がわかると思いますが、当然デメリットも存在します。

①アシストラインと比較し、使用するパーツが多いため、リーダーから切られたときにシステムの構築が面倒であったりコスパが悪い

当然ですが、市販のワイヤーアシストラインと対し、サルカンを購入した場合は、五連サルカン+トリプルフックとなり、若干ですがダメージが大きくなります。

②スナップ付きを購入した場合は、ドラゴンサイズや数釣りをしているうちに、スナップ部分が開いてしまい、せっかくの魚を逃すことに繋がるため、プライヤーでかしめるという手間も出てきます。

この点を釣り人としてどう考えるかによるところではあります・・・

手間がかかるというデメリットも当然ありますが、ドラゴンサイズと長い時間ファイトして、細軸アシスト1本で逃すのであれば、サルカンをかしめる手間を惜しむ方が結果的にデメリットだと感じているため、私は太軸&トリプルの多点掛けを狙えるこのフックセッティングに落ち着きました!

まとめ

今回は前回のタチウオジギングに引き続き、重要なコツであるフックセッティングについてご紹介させてもらいました。

釣りをする上で必ずしも正解というものはありませんが、今のところ私の中で最もジグロストを防ぐことができるラインシステムとなります。

この他にも、ファイティングリーダーをどうするか?という点も釣果に大きく影響します。

ワイヤーリーダーを使用する人もいれば、太いリーダーを使用する人もいて様々だと思いますが、私は太いフロロ又はナイロンのリーダーを使用することをお勧めしています。

詳しくは以下のブログを参照としてください。

初心者でも比較的簡単に釣ることができる魚ですが、渋い時や数釣りの際は、ベテランと大きな差が生じる実はかなりテクニカルな魚です。

釣って楽しい、美味しい魚なので、是非狙って見てください。

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物心ついたときには釣竿を握り、フカセ釣り、シーバス、エギングetc・・を経て、船釣りにドハマりし、まだ見ぬ大物を求めて、週末は船長と日々海に冒険に行く日々を送っています。いかにコスパの良い道具を揃え、最大限の釣果を得られるのかを日々考えて奮闘中の中年サラリーマンです。

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