初のボート釣りでも迷わない!ポイント選定のやり方を具体的に解説します

オフショア

こんにちは、船長です。

今回は、初めてボートで釣りをする方や、初場所でボート釣りをされる方に向けて釣れるポイント選びの方法を紹介します。

巷にありふれた上っ面を撫でたような、分かるようでわからないポイント選びではなく誤解を恐れずスパッと解説します。

この記事はこんな方におすすめ。
・初めてボート釣りに挑戦する方
・レンタルボートで初場所を狙う方
・基本をマスターしたい方

はじめに

ボートで沖に出れば必ず魚が釣れると思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、現実そこまで甘くありません。

私も初めはマイボートではなく遊魚船に乗って釣りをしていましたが、初めの頃は高いお金払って沖に出ているんだから釣れて当然なものと思ってましたが、何回か通って気づきました。釣れて当たり前のことなんてないんだということに、、

プロの船長が乗せていってくれて釣れないこともあるのに、素人が適当に海に出て簡単に釣れるなんてことは絶対にあり得ませんね。

気まぐれクック船長も最初の一匹を獲るのに相当苦労されてましたよね!

初めてだと必ずぶち当たるのがどこで釣るかということです。

そんなお悩みを抱える方々に、今回は私も実践している基本的な方法を具体的にお伝えします。

なにを釣るためのポイント選びを紹介するかと言うと、何も対象を絞っていません。

この記事を見てくれている方は、とにかくなんでもいいからひとまず、魚を釣りたいと言う人だと思って書いているので、対象魚を絞って記載するというよりはなんでもと言った感じで見てください。

紹介したポイントで、ジグなりタイラバなり、エサなり適当に落としてください。

一部の釣りを除いて、大体それで釣れます。釣れるようになってから、自分の好きなスタイルで狙えばいいので最初はそれでいいと思ってます。

まずは海図アプリのダウンロード

急にこんなこと言うとかなり怪しいかもしれませんが、海釣図Vという有料(500円/月)のアプリのダウンロードをしてください。(私に見返りは一切なしで、おすすめしてます)

高いと思われた方いるかもしれませんが、沖で釣りをやっていくなら必要経費だと割り切ってください。

その理由を後述していきます。

釣りに行くときの朝ごはんを月に一度、手作りおにぎりに変えて、飲み物をその辺に転がっているペットボトルに水道水を入れていくだけで、コンビニで使うであろう500円は回収できますからね。

その他、おすすめのアプリはこちら。

【おすすめ】プレジャーボート船長が使う風予報アプリ
プレジャーボートの出航判断に欠かせない海のお天気アプリとその特徴を紹介

海釣図Vはどんなアプリ?

海釣図Vは、メインは「海底地形」や「魚礁等のありか」を把握するためのツールで、日本水路協会発行の航海用電子参考図new pecを採用しています。(航海に使用するものではありません)

釣行の際に「航跡」を記録したり「ポイント」を登録しておくことができ、過去の記録を参考に釣りができたり自分だけの秘密のポイントを登録しておくことができます。また、航跡やポイントを出力して、仲間とシェアすることもできます。

また、サブ機能として「風予報」や「波高」、「海水表面温度」の確認もでき、特に風予報は実際に釣りをする場所の風速/風向の遷移が地図上で3日先まで確認できるため直前の航行計画が立てやすいです。

さらに安全面でも今の自船の位置がどこなのか表示してくれる機能もあります。海で万が一遭難した場合、自船の位置をなんて伝えればいいのか迷う方もいるかと思いますが、そう言った面でも頼れるアプリです。

このアプリが必要な理由

①釣りの命 変化がわかる

魚を釣る上で大事なことは魚を知ることです。これを忘れてはいけません。

魚を釣るだけであれば、高い道具は要りません。

釣りをする上で大事なのはとにかく海の中にある変化です。特に重要なのは地形変化であり、地形変化があることで魚は身を隠し、地形変化が作る流れや潮目に溜まるベイトを捕食し生態系ができます。

もちろん上記が成立するタイミングがあるので、こればかりは経験しながら学んでください。

上潮がいいのか、下潮がいいのか、特定の風が吹くときが良いのか、水温が高い時がいいのか、澄み潮がいいのか、濁った潮がいいのか、釣り船のプレッシャーの有無、考えることはたくさんありますが、これらの前に釣れる可能性のあるところで時間を使えるかが運命の分かれ道になります。

②計画が立てられる

地形変化だけであれば魚探でわかるのですが、事前に計画を立てられると言うのが非常に大きなメリットになります。

釣りの時間は限られているので、当日に魚探と向き合ったとしてもそんな短時間で決めた計画がベストなはずがありません。釣りに行く地域の遊魚船や船宿の釣果を見て、大体どんなところで何が釣れているか調べてください。そして、ちょっとお叱りの言葉を言われれてしまうかもしれませんが、その写真の背景等からどのあたりで釣りをしているのか推測してください。これと海底の地形図を照らし合わせることで今釣れているポイントが大体わかります。

そのポイントを中心に他にいけそうなところを全てピックアップしておき、燃料、移動時間を最小限に抑えられそうな回り方を考えておきましょう。

大体船釣りと言うのは、釣れなければすぐに移動して釣れる魚がいるところを探す方が粘るよりも結果が良いことがほとんどです。そのため、どんどんポイントを変えてその日のあたりポイントを見つけるスタイルを私はとっていますが、事前に目星をつけておかないとこれができません。そう言う意味でも、スマホさえあればポイントを選定できると言うのは大きなアドバンテージになるのです。

③航跡やポイントの登録ができる

実際に釣果がでたポイントを登録することや自船が走った航跡も簡単に残すことができます。航跡とともに、ポイントの旗とコメントを同時に残して、その日の反省と次回振り返ったときの参考になります。航跡をみることでポイント周辺で船がどれくらいの速さでどの方向に流されていたのかわかります。これは、釣りしている最中にもわかります。これがわかると、流し直す時にどの位置から流し始めればいいのか非常にわかりやすくなります。航跡は魚探でも見れますが、振り返る時にあるとかなり役立ちます。

④ポイントを共有できる

また、登録したポイントや航跡をファイルに出力して、そのデータを同じアプリを持っている仲間に共有できるので、もし同じようなボート釣りをやる友達がいれば加速的にデータが集まってくることになります。

そして、最終的には自分だけのオリジナルポイントが詰まった宝の地図、つまり資産になると言うことです。

これが、海釣図をダウンロードする必要がある理由です。

変化のあるところをとにかく探す

魚礁

リンク先:一般財団法人漁港漁場新技術研究会HP https://aitef.or.jp/division61.html

まずとっつきやすいポイントは、魚礁です。その中でも意図的に作られた人工魚礁は見つけやすいです。

魚探のGPS画面にも載っていますが、海釣図Vで言うと魚マークがついているところが魚礁です。

季節によって魚のつき方が違いますので、通ってどんな時にどんな魚がついているのか確認しましょう。

ここで覚えてほしいのが、魚礁はかなりピンスポット勝負になることがあります。

魚礁の真上にしか魚がついていない場合があるため、なんとなく魚マークのある付近を流して釣るといった釣り方だと釣果がなかなか上がりにくいです。

もちろん、魚が豊富な時は魚礁の周りにも群れがたくさんいる場合もあるので、一概には言えませんがほとんどピンでついていることが多いです。

その中で、魚探や海釣図Vで登録されている魚マークの直上に行っても、そこに魚礁が実はないというパターンが多いです。これは初心者の頃は陥りやすいミスかなと思います。おそらく、台風等で少し移動しているのではないかと思われます。

初めて行く時は魚礁マークの付近を探索して、魚探に障害物が写る位置を探しましょう。
上記のキャプチャは魚礁マークの左上にずれた位置に魚礁があった例です。

そしてそこをポイント登録しておきましょう。魚マークの周辺にいくつか点在していることもあるので1個だけでなく複数見つけて自分の引き出しを増やしましょう。次から一発で魚礁に行けるようになります。

魚礁で釣るコツとしては、点在している魚礁の中で魚がたくさんついているところを探すことです。

比較的近い魚礁でも、ついている魚の群れの大きさが全く違うことが多いので、魚探を見ながら群れが小さければすぐに見切って次の魚礁へ行くのが釣果UPのコツです。群れが小さければ釣りをすることをせずにすぐに見切るくらいの気持ちで大丈夫です。

やっているうちに釣れる群れ、釣れない群れの見分けができるようになります。
以下は少しだけ魚がついていますが、釣れない魚礁の典型例です。

魚礁は県の水産科や漁協、環境財団などのHPにその位置や何が沈んでいるのか等公表されていたりするので、一度自分のフィールドの情報を調べておくと参考になると思います。

それと、魚礁には完全シークレットのものが存在します。魚探にも登録されていないし、公表もされていないのにポツンとある魚礁です。沈船などがよくあるものになりますが、たまたまこれを見つけたらラッキーです。

是非、マイポイントとして登録しておきましょう。
そしてそう言ったポイントは、広まったら終わりなので周りに船がいる時はあえて釣りはしないようにすることも長い目で見た釣果UPのコツになります。

もりもり魚のついた魚礁を探しましょう。

水深変化

続いて、水深変化のあるところもポイントです。

等深線の間隔が狭く急に水深が深くなるようなところは良いポイントですし、Vの字に深くなるような「堀」は漁船が網を入れずらいこともあり、釣り人にとっては好漁場になります。

経験上、魚礁の場合はベイトがついていないとなかなか難しいイメージですが、かけ上がりや堀のような地形変化を探る場合は、魚探にベイトが写っていなくても単独のフィッシュイータが居着いていたり回遊してくる可能性が高いので、ベイト反応がないときはこう言ったところで私は粘ります。

かけ上がりの形成される形によって、釣れるタイミングが違います。
南向きのかけ上がりがダメなら、西向きのかけ上がりを攻めてみるなど同じかけ上がりでも違った観点でいろいろ探るくとが大事です。

一重にどの潮だとここと言うのは難しいですが、1日のなかで釣れるかけ上がりの法則性を見つけられるようになると釣果が伸びます。

また、海図上で見ると単純なかけ上がりのように見えて、魚探の水深表示をよく見ながら船を流していると海図上で表示されている水深と魚探に表示される水深が全く異なることがあります。

こう言った変化は、そう言った意識を持った人しか知り得ないピンのポイントとなるためしっかりとチェックしておくことが大事になります。

同じような水深変化で、海中にある島のようなポイント「瀬」があります。堀と瀬で釣れる魚も変わるので、たくさん通ってポイントの特性を理解していきましょう。

瀬の潮上についた魚は活性が良いです。いろんな方向から瀬を攻めましょう。

まとめ

今回は、初めて海に出られるような初心者の方向けにベーシックなポイント選定をまとめ、その中に中級者以上でもためになる内容を少し散りばめました。

ジグでもタイラバでも餌でも基本のポイント選定は同じです。

釣れる魚がどこにいるのかは釣れてから学べばいいので、とにかく上述したポイントで釣り糸を垂らしてみてください。いろんな魚をつって経験を積んできましょう。

今後の釣果UPの鍵になれば幸いです。

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シェア丸管理人
船長

海が近い町に生まれ育ち、物心ついた時から釣り漬けの毎日。

海・川・池・湖・・・
様々なフィールドで釣りを経験。

現在は主にマイボートで近海から深海まで、旬の美味しい魚を求めて毎日を楽しんでいるサラリーマンアングラー。

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