こんにちは、船長です。
今回は昨年購入したオシアジガー3000HGについて、2000NRHGとの違いを交えながらシェアしたいとおもいます。
購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
併せて、「オシアジガー4000HGファーストインプレッション」記事もオススメです!
この記事はこのような方におすすめです。
・オシアジガー3000HGのスペック・使い道を知りたい方
・2000番と3000番の違いを知りたい方
・オシアジガーシリーズの知識を深めたい方
はじめに
私はオシアジガーについては、1500番/2000番/3000番と3台を用途に応じて使い分けています。
3000番以降の番手については少しニッチな領域になってくることもあり、情報も少なかったため購入を検討している方にとって少しでも役に立てる記事になれば幸いです。
※私が所有しているジガー3000番はFカスタムモデルですが、番手による違い等をメインに書きますのでフォールレバーに関するインプレなしです。
スペックからわかること
スペック
まずはオシアジガー3000HGの仕様(Fカスタム仕様)から見ていきましょう。
3000番の位置付けをより理解するために2000番のスペックも載せておきます。
型番 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 重量 | スプール径(径/幅) | 糸巻き量 | 最大巻上長さ/ハンドル1回転 | ハンドル長 | ベアリング数BB/1ローラー |
2000NRHG | 6.2 | 10kg | 605g | 60mm/25mm | 3-400 4-300 5-220 | 117cm | 80mm/92mm | 8/1 |
2001NRHG | 6.2 | 10kg | 605g | 60mm/25mm | 3-400 4-300 5-220 | 117cm | 80mm/92mm | 8/1 |
3000HG | 6.2 | 10kg | 630g | 60mm/40mm | 3-670 4-480 5-400 6-330 | 117cm | 80mm/92mm | 8/1 |
スペック表から分かること
基本的にパワー(巻上げ力)に関わるパラメータ(ギア比、ドラグ力、最大巻上長、ハンドル長等)は、2000番と変わらない仕様となっています。
異なる点はスプールの幅が2000番と比較して15mm大きくなっていることです。
これによって、リール自体の大きさ(横幅)が大きくなっており、糸巻き量が大幅に多くなっています。
もちろん、重量もそれに伴って増しています。
逆にいうとそれだけの違いしかないです。
2000番の型番に「NR=ナロースプール」となっていることから分かるように、3000番は2000番の通常スプールモデル?なのです。
3000番の位置付け
前述したとおり、3000番の位置付けについて勘違いしてはいけないことは、2000番とパワーの差はないということです。
リールというのは番手が上がると一回り大きくなりパワーが増すというイメージがありますが、ジガー3000番の場合はスプール幅が2000番と比較して大きくなっているだけでパワーは増してはいません。
2000番を使っていてパワー不足を感じて3000番にしても巻き上げ力は変わらないので、パワーをワンランク上げたいときは4000番を視野にいれてください。
3000番以降の番手に左ハンドルがないっ?!
また、スペック表を見て気づいた人もいるかも知れませんが、3000番ジガーには3001HGが存在しません。
つまり、左巻きが存在しません。。
一説によるとシマノの開発陣が右巻き信者!?などという噂も流れています、、
右利き=右巻きの方が力が入るという理論もあり、それを正として人口の少ない左利き向けに生産をしないのでしょうね、、型費や需要を考えるとそうなりますわね。、
3000番自体かなりニッチな番手なので仕方ないといえば仕方ないですね。
ただし、上記のような理論通りに釣りをしていない人にとっては残念な話です。。
私も左巻きでずっと釣りをやってきた身だったので最初はかなり戸惑いましたが、スローピッチであれば数回使えば慣れてきました。
ハイピッチアクションをしたい時は少しぎこちなさは残りますが、これも慣れなきがします。弘法筆を選ばずという気持ちで使っています笑
どうしてもこのクラスで左巻きが欲しいという人は、SOM ブルーヘブンなどのリールを視野に入れることになるでしょうか、、
ジギングの基本はNR(ナロー)スプール?!
2000番と3000番の違いはとにかくスプールがナローなのか、ワイドなのかの違いだと説明しました。
オシアジガーはご存じのとおり、レベルワインダーがないリールです。
よってできることならラインの偏りをならしやすいナロースプールを使いたいと思うのが通常の心理だと思います。
その煩わしさを我慢して、ラインキャパのメリットを取ることになりますね。
3000番ってどんな時につかうの?
私は大型リールの使い道は大きく2つあると考えています。
一つはやはり大物狙いの場合ですが、もう一つは深い水深を狙う場合です。両方の場合もあります。
違う言い方をすると、太いラインを巻きたい場合とラインを長く巻きたい場合。または、太いラインを長く巻きたい場合です。
太いラインを使うと当然糸巻き量はそれに比例して少なくなるので、足りないと感じた分だけ番手をあげることになります。
また、深い水深を狙う場合も糸巻き量を稼ぎたいので水深に応じて番手を上げることになります。
深場のカンパチ、マグロジギングに
カンパチジギングは基本的には2000番クラスがあれば成立すると思いますが、深場(水深200m以上)のカンパチを狙う際は3000番を使用することでメリットがあります。
例えば、2000番にPE3号を巻いた場合400m巻くことができますが、水深200m以上を攻める場合はリールから半分以上のラインが放出されることになります。
そうすると、着底時のスプールに巻いたラインがやせ細りワンピッチ時の糸巻き量が稼げなくなり思ったピッチでジグをコントロールできなくなるのです。
ここで3000番の出番となります。
3000番の場合は、PE3号を約700m巻くことができるので巻いたラインのやせ細りが少なく済むことになります。
大型のカンパチ狙いで3号以上のPEラインを巻きたい為に、あえて3000番にするという考えもありますが、MAXドラグ値が10kgなのでその考えでジガー3000番にするなら、MAXドラグ値の高いレバードラグタイプのリールが良いのかなと個人的には思います。
上述したことは、ラインの擦れや結束力のばらつきを加味していないので、遊漁船等お祭りをよくするシーン等考慮する場合は、それらの有利をねらって号数を上げるとともにリールの番手を上げるという考えもあるかもしれません。
キンメダイなどの深海ジギングに
私の場合は、コチラがメインの使い道です。
深海釣りが好きなこともあり、ラインの巻量重視で450m前後の深い水深で使用するのがメインです。
下巻を入れて、PE1.5号を1200m巻いています。
以前は、中深海アカムツ用に使用していたオシアジガー1500HGにPE1.0号を600m巻いて深海に挑戦していたのですが、、
着底後のラインのやせ細りがひどいせいで、とにかく回収がきついです。ハンドル何回も回す必要があります。
体力のない私は、冗談抜きでひと流しでバテていました。
というわけで番手を2つ上げて3000番を選びました。というのも、いつもの釣り友(乗組員I君)が2000番で深海をやっていますがそれでもラインの痩せはだいぶ出ていたとのことだったためです。
番手を上げたことで狙い通りのジグ操作をリールが助けてくれますし、回収も段違いに早いし楽でした。
併用している小型の電動リールよりも回収スピードは早いです。
そして、疲れないとは言いませんが、バテることはないので手元に集中できて深海で見逃しがちのアタリを今までよりも多く取ることができるようになりました。
注意:上述した深場のカンパチ釣りでもそうですが水深200mを超えてきたときから、ジギングでは通常のラインは使えないので注意してください。
サンラインのPEジガーULTに代表されるような低伸度で水切れがよいラインが必要です。
キンメジギングの釣果(参考)
キンメジギングでは400〜500mラインを出すことはザラにありますが、写真の通りラインキャパに余裕があるため着底している場合でもラインのやせ細りが本当に抑えられます。
ラインのやせ細りがない分、ジグもリールとロッドアクションの両方を使って効率よく動かすことができますし、何しろ回収が早いので釣果をどんどん伸ばしていけます!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オシアジガー3000HGはかなりニッチで尖った仕様のリールということがお分かりいただけたでしょうか?笑
2000番でやり切れなくもないけど、「痒い所に手が届く」。そういったリールだと思います。
狙う獲物、水深に応じてオシアジガーの番手をうまく使い分けてみてください!
それでは。
コメント