こんにちは乗組員です。
前回に引き続き、太刀魚ジギングにおけるジグ選択、カラー選び等について私見を述べたいと思います。
まず結論を述べると、これでしか釣れないというようなジグは存在しません!
ただし、
使いやすい=色々な状況でも対応しやすい
切られにくい=スライドしすぎない
ジグは存在しています。
タチウオジギングにおけるカラー選択の必要性
タチウオジギングを語る上では外すことのできないジグカラーにおける釣果の差
皆さんはジグカラーで魚の釣果が変わると思いますか?それとも思わない派でしょうか?
これまで、何度も60ℓクーラーパンパンに太刀魚を釣ってきましたが、私見では、
そこまで顕著にカラーによる偏食を感じたことがない
というのが今の結論です。
確かに、曇天時、晴天時等気候によるジグの見えやすさ、見えにくさはあると思いますが、多少の目立ちやすさ?目立ちにくさ?を気にして、弱肉強食の世界を生き抜いていける程の偏食をするのかと言われれば甚だ疑問が残る次第です。
ジグカラーを気にするよりも、タックルバランス、当日の潮に対してジグの重量は適正か等、優先順位がはるかに高い重要な部分は多くあると思います。
これ程、ボロボロでほぼ鉛剥き出しですが、問題なく釣れます。
ただしグローだけは注意が必要かもしれない
これも私見ではありますが、体感上タチウオに有効だとされるグローカラー入りのジグは細いタチウオが良く釣れる傾向があるので、基本的には購入しません。
専門家ではないので理由はわかりませんが、グローに対する反応が良すぎるような気もしています。
当然のことながら、大型のタチウオが釣れにくいのは、群れに対する比率が低いからであって、数の多い=反応を得られやすい小型のタチウオを避けるという考え方もドラゴンを釣るための一つのテクニックだと思います。
なにより、F3以下は食べるところが少なすぎて、捌く手間ばかりかかるので持って帰るのであればF4以上が望ましいです・・
ドラゴンタチウオを狙うなら覚えてほしいテクニック
ドラゴンタチウオを釣るためには、小型を避ける必要があると述べましたが、具体的にはどのようにすれば避けることができるでしょうか?
早巻き
小型のタチウオに比べ、大型のタチウオは当然ながら遊泳力があります。
これは地元の遊漁船で教わったテクニックですが、「大型しか追いつかない速度で巻き上げる」ということです。
活性の良い日には、驚くほどの早巻きでも追いついて喰ってきます。
ワンピッチでもなく、止めをいれる訳でもなく、ただ巻きです。
このテクニックを終始続けるためには電動リールが必須ともいえます。
棚を意識する
マイボートで釣りをして魚探を見ているとよくわかるのですが、狭いポイントの中の大きな群れでもルアーに全く反応しない群れ、好反応な群れ等さまざまで、全てが一箇所に集まっているわけではありません。
さらにこの中でも、小型(反応が良いだけかも?)が多い、大型が多い群れ等、大小さまざまな群れが存在しています。
その反応の中で、あなただけが小型しか釣れないのであれば、ジグのローテーションをするよりはまずは、大型を釣っている人の棚を確認してみましょう。
船長のアナウンスでは〇mと群れの濃い部分を教えてくれると思いますが、大型ばかり釣る人は全く別の棚を狙っていたりすることが多々あります。
小さいタチウオしか釣れないのであれば、思い切って探りをいれてみて、自分だけの当たり棚を確立してみても良いと思います。
実際に私が使用しているジグは何度も使用したこともあり、塗装ハゲハゲですが、釣り負けることはほとんどありません。
ジグ選びよりも重要!確実に釣るためのテクニック
船釣りにおいて、ジグの重さを船長に確認するのは当然です。
しかし、当日の海の状況、潮の速さは日によって、ポイントによって変わるため、あくまでも目安です。
ここで、不思議なことに重めのジグを使って怒られる人はあまりいませんが、軽めで流されるジグを使っていて船長に怒られている人は良くいます。
特にタチウオに関しては、魚のバイトの性質上ドテラ流し(ラインを斜めにするような)で釣ることがほとんどなく、基本はラインを立てたバーチカルの状態で釣りをすることがほとんどです。
潮で流されやすい、軽いジグを使用するメリットは何でしょうか?しゃくるのが楽だから?小型ジグの方が喰われやすいから?
釣り人によりさまざまな意見があるところだと思いますが、ラインを斜めにすればラインカットのリスクが上がりますし、共食いをする程獰猛な時もあるタチウオにジグのサイズがそこまでシビアに存在するのか?という点から、私は基本的に重めの重量を選択しています。
なにより、ハイシーズンともなると1mくらいの感覚にお隣さんがいるような状況が多いので、軽いジグで流されて周りに迷惑をかけない、強いては自分が楽しく釣りをするためにできるだけ、ラインは真っすぐにしたいので、言われた重量の+50~100g位までのジグも持参しています。
加えて、ジグを重くすることにより、沈下が速く、様々な棚を素早く探ることができるというメリットも存在しています。
タチウオを釣りたければ、棚取りが命です。
潮に流されやすい軽いジグをつけて、回収を繰り返せば当然棚ボケして当たり棚もよくわからなくなるのです。
いかに素早く当たり棚を発見し、当たり棚の中でジグを動かし続けることができるのかが、釣れる人と釣れない人の分かれ目になってくるのは事実です。
軽いジグでふわふわと小太刀が喰いやすい動きで誘うよりは、スピーディな動きで大型を狙いたいからという理由もありますが、あまりに渋い時はこの限りではありません。
これでしか釣れないなんてことはないけど、使いやすいおすすめジグ
これを使えば釣れる!なんてジグは存在しません!
あれば教えて欲しいものですが・・・
その中でも、
素直なフォール姿勢、必要以上に横に向き過ぎない、優れたコスパ
というバランスの良さから私はアンチョビメタルタイプ1をおすすめします。
タチウオのジグを選ぶ際にどのメーカーも200gまでは販売してはいるのですが、200g以上はあまり販売していません。
その点ジャッカルのアンチョビシリーズは250gまでラインナップされているのが深場も狙うことがある私の中では大きなアドバンテージになっています。
カラーは定番の紫又は黒を使用しており、グロー入りは避けています。
これでしか釣れないなんてことはありませんが、
巻きでも釣れ、スライドしすぎないフォール姿勢
でバランスが良いジグなので、他のジグを購入することはほとんどありません。
あえて他のジグを買うときは、中古でなくなってもお財布にダメージがほとんどない価格で売られているときくらいです。
このジグだけで事足りることがほとんどで、このジグだけは無くなれば新品でも買い足します。
また、この他にも
あまり有名ではないと思いますが、「エデュース キッカー」というジグもスライドし過ぎることなく、潮受けも素直なので非常に使いやすいジグです。
加えて、フロント側にもフックを取り付けることができます。
フロント側にフックを取り付けることができるメリットとしては、特に多い腹側のバイトをフロントフックでかけることはもとより、口の自由を奪うことができるので、掛けた後のラインカットのリスクが軽減できます。
タチウオ用のジグの中では特に目新しい部分のない、フロントフックですが、異様に扁平だったりととにかく潮受けの悪いジグばかりなので、潮受けがよく、必要以上にスライドすることのない、この形状が大きなアドバンテージにもなるのです。
また、太刀魚をエビった状態で上げてくることもないため、回収の大変さ=手貸の悪さを軽減する効果も期待できます。
ただ、一つデメリットを上げるとすれば、
タチウオ用ジグの中では値段が高い
ことくらいです。
まとめ
ジグカラーを気にする前に考えなければいけない部分は多くあります。
ラインの角度やジグの重量、棚の意識
等々・・・自身の考えうる釣れない理由を潰しきって、はじめてジグカラーを気にしてみた方が格段に釣果は上がります。
加えて、当日の潮の状況は、船長でも概ねの予想は立つが、絶対ではないということを考慮すると、おまつりリスクを抱えてまで、あえて流されやすい軽めのジグばかりを揃える必要はないと思います。
流して反応の良い群れを探す必要がある場合は、周りと同じようにジグも流された方がおまつりすることもないため、周りのアングラーに重量を合わせる必要がありますが、潮も素直で少しでもジグ同士の距離を取るために投げる等のテクニックを駆使すれば、沈下の速い重量級のジグは手返しもいいので大きなアドバンテージになると思いますので、タックルボックスに忍ばせてあげてください。
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