こんにちは、船長です。
今回は出航判断に使っているお天気アプリやサービス(主に風・波予報)について紹介したいと思います。
釣り以外でも、知床の遊覧船事故をきっかけに、ご自分でもある程度海の天気を把握しておきたいという人は多くなったのではないでしょうか?
私はいくつかの予報を比較した上で、出航判断していますのでいろんなサービスを使ってみてください。
この記事はこんな方にオススメ!
・プレジャーボートを購入したばかりの船長
・出航判断の確度を上げたい方
・遊漁船/遊覧船の出航可否を事前予測したい方
出航判断については過去の記事を参考にしてみてください。
Windy.com
概要
windy.comは、気象状況の移り変わりを視覚的に把握できるツールです。
Webサイトでの表示だけでなく、スマホのアプリとしてもリリースされているのでどこにいても容易に気象情報を入手可能です。
風予報だけでなく、波やうねり、気温や雲のかかり方などなど・・・
非常に多くの情報を10日先まで確認することができます。
有料オプションもありますが、無料で十分使えてしまう良心的なサービスです。
特徴1:直感的に把握・操作できる
世界地図の上に矢印と色を使って風向や風速を表示してくれます。そのため、グーグルマップを操作する感覚で確認したい地点の気象状況を確認できます。
特徴2:精度の高いシミュレーションモデル
気象雨予想には、世界一の精度を誇る「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)」と呼ばれる予報モデルが採用されています。
また、データソースを切り替えて各国の予報を比較もできます。
それぞれのモデルごとの差から予報のばらつきを推測したりして使っています。
(モデルごとの差が大きい=その時の精度が低い=今後予報が変わる可能性が高い)
特徴3:長期予測がみれる
Windy.comでは、10日先までに気象予測を確認することが可能となっています。
当然先になるほど精度はおちますが、大まかな気象の移り変わりを視覚的に確認できます。
例えば、次週末の出船可否をなんとなく把握できるなど先々の計画を立てるのに便利です。
参考:Windy.appについて
ちなみに似たようなアプリで、Windy.appというものが存在しますが私は使っていません。
無料版だと、世界一の精度と言われている予報モデル「ECMWF」は使用できず「GFS27」というモデルのみとなっています。そのため、モデルごとの比較も行えません。
また、有料版への勧誘も比較的多く表示されるので知らないうちに有料版に入っていたというレビューもちらほら見かけます。。
海天気.jp
概要
海天気.jpは、気象庁が提供するデータを基にした海専門の天気予報サービスです。
※一部データはWindyを利用しています。
私が最も信頼を置いている天気予報の一つになっています。
特徴1:日本沿岸の予報がピンポイントでわかる
全国8000か所以上のマリンアクティビティスポット周辺の気象情報を3日先(84時間先)まで確認できます。
日本の海岸線に絞ったピンポイントの予報は、自国のデータというだけあってか?かなり精度が高いように感じます。
出船直前は必ず確認するサービスの一つです。
特徴2:シンプルでわかりやすい
シンプルな表に、天気や気温、風、波浪、潮汐がまとめられていてとてもわかりやすい天気予報です。
特に風は矢印の色によって海の荒れ具合が直感的にわかるようになっています。あくまで参考ですが、私は普段大体以下のような見方をしています。
風予報の矢印色 | 海況の予測 |
水色(0〜2m /s) | 鏡 |
青(2〜4m /s) | 凪 |
黄色(4〜6m /s) | やや荒 |
オレンジ(6〜8m /s) | 荒 |
赤(8m /s以上?) | 激荒 |
余談:
1時間予報に変更すると、うねりの周期が確認できるのも嬉しいポイント!
特徴3:いつものポイントに一発アクセスが可能
海天気.jpではいつも閲覧するポイントを「マイポイント」として登録する機能があり、確認したいポイントへショートカットできるため大変便利です。
また、マイポイント登録していない場合でも、履歴がサイト上部に表示されるためここでも同じように一発アクセスが可能となります。
海釣図V(有料)
概要
海釣図Vは、メインは海底地形を把握するためのツールで、日本水路協会発行の航海用電子参考図new pecを採用しています。(航海には使えません)
釣行の際に航跡を記録したりポイントを登録しておくことができる沖釣りユーザーにとっては必携のアプリになっています。
航跡やポイントを出力して、仲間とシェアすることもできます。
その一部の機能として海況も確認することができるサービスになっています。
特徴1:new pec上に風予報を表示可能
海釣図Vでは、new pec海底地図上に風予報を表示が可能になっているので、自分のポイント上をピンスポットで確認することができるようになっています。
天気予報モデルは不明ですが、そこそこ信頼しています。
特徴2:海のレスキュー機能
もしもの時の連絡先や自船の位置を知るための機能がついています。
突然のトラブルのときもこの機能を覚えておくと安心ですね。
参考:海上保安庁の海の安全情報
概要
これは予報ではありませんが、実際の風向や風速の実績が把握できるサービスです。
海に出たときに、予報と実況を比較してズレが少ないことを確認することで、より安心して釣りに専念できるようになります。
よく行くポイントに近い観測地点をブックマークしておくと良いですよ。
使い方
1.海の安全情報にアクセス
2.ポイントの最寄の観測地点のコンパスマークをクリック
3.青色のボックス内の観測地点名(赤枠部分)をクリック
例:静岡県 石廊崎灯台
4.最新12時間の気象情報が表示される
まとめ
海況予報はいろいろなアプリやサービスがありますが、それぞれに特徴があります。
特にボートで沖に出る際は、事前の入念な海況予測情報の収集が求められます。
一つのサービスに頼るのではなく、さまざまな情報ソースから判断することをオススメします。
コメント