【必見】プレジャーボートにおけるイサキの釣り方

オフショア

こんにちは、船長です。

少し旬を逃した投稿になってしまいますが、
梅雨時期にイサキ釣りに挑戦したので、その時に感じたことや気をつけたことを共有しようと思います。

はじめに 〜プレジャーボートのイサキ釣りは難しい?!〜

自分が下手くそなのかもしれませんが、遊魚船とくらべて一般的なプレジャーボートだとイサキ釣りが難しい傾向にあるのではないかと私は感じてます。

理由は以下の2点。

1.ポイントの真上に止まれない
 一般的に遊魚船であればスラスターやスパンカーを使って船をポイントの真上でビタ留めすることが可能ですが、通常のプレジャーボート(アイパイロットやスラスター等がついていない船)の場合は基本ポイントの真上に留まることが難しいです。風や潮の流れを読みながら操船するにしても、潮が早い場合や風向きがころころ変わる時はなかなか難しいと個人的には感じてます。イサキの釣りは流しながら広い範囲を釣るというよりは定位置でコマセで寄せながら釣るのが一般的と考えると、これはかなり不利な点になります。

こちらは、イサキが釣れた魚礁をドテラ(0.5ノット程度の流れ)で流した時に撮影したものです。
この例もそうですが、フィールドによってはかなりピンスポットを打つことが必要となります。

2.コマセの効きが違う
 遊魚船の場合、船に乗り込む釣り人の人数が多いと思いますが、プレジャーボートの場合多くても4人くらいが限界かなと思うとコマセが撒かれる量が圧倒的に違います。また、量よりも大事な点として常に誰かしらの仕掛けが海中に入っていることが遊魚船は簡単に実現できますが、プレジャーボートの場合は人数が少ないので全員が仕掛けを上げてしまっている状況は比較的起こりやすく、イサキを船の下に足止めしておくことがなかなか難しいと思ってます。

船の付け方について

さて、イサキ釣りにおいてプレジャーボートで釣ることが不利な点を説明しましたが、最も大事な船の付け方になります。

船をつける方法で一番いいのはポイントとなる魚礁などの真上に船を留めることだと思ってます。

船を留めるには、アイパイロットやスラスター等を使用し電子制御に頼るやり方と、アンカーを打ち込んで物理的に留めるやり方に分かれます。

前者はボートの仕様によって可否が分かれるのと大多数の人ができない側なのではないかと思います。私のボートも主の釣りで使わないことからアイパイロットを手放してしまったためできません。

後者については、ほとんどの船がアンカーを積んでいると思うのでやろうと思えばできると思いますが、魚礁が点在する中でアンカーが外れなくなるリスクがあるのと、近くに船がたくさんいる場合はアンカー留めすると万一の時に危険と考えているので私はアンカー留めはしません。

もし、アンカー留めできる状況の場合で外れなくなるリスクを覚悟してやる場合は、なるべく外れやすくする工夫(調べると色々対策が出てます)をした上で、風と潮で流される方角を確認の上、水深の2〜3倍くらいロープが出る上流位置にアンカーを打ち込み船がポイントの真上にくるように固定すればいいと思います。

ちなみに私は、高級な設備もなければアンカーも打ち込まない派なので、釣果は下がりますが船外機のみで頑張ってポイントの真上に来るように操船してます。
ただ、船外機のみで風や潮を読み切って常にポイントの真上に乗せ続けるのは至難の技なので、最低限、投入から仕掛けが底につく前までは集中して気合いでポイントの上をキープするようにしてます。

流されながらやっても釣れないことはないですが、事故的な釣りになってしまい運に頼る釣りになるので、釣果がさらに落ちるだけでなく面白さもなくなってしまいます。

釣り方 〜イサキ釣りはチーム戦〜

ここでの釣り方は、私のようにアンカー等を打ち込まずに船外機のみである程度場所をキープするやり方で釣る場合に特化して釣果を上げるために意識することを説明します。
遊魚等の釣りでも参考になることも含まれると思うのでぜひ一読ください。

まず、イサキ釣りのようなコマセ釣りに関しては基本的にチーム戦だと私は思っています。

船長と釣り人が意思疎通し、釣り人同士も周りの動きをみて手返し良く仕掛けを投入することで釣果を伸ばすことができます。

先ほど言ったように、船外機だけで場所をキープする場合ではよりそのチーム戦の色がより濃いものになります。ここからは、チームとして動かなければならないポイントを解説します。

1.船長指示ですぐ投入
 この釣りの場合、船長がポイントの上につけられる時間が限られてます。
先ほど説明したように、船長の集中が切れた瞬間に船は流されてポイントから離れていってしまいます。なので、船長が合図したらそこはポイントの真上にいるということを理解し、「(投入)OK」のオの字が聞こえた瞬間に仕掛けを投入するつもりで準備をしておく必要があります。

下の魚探の写真は、冒頭で見せたピンスポット魚礁の真上で位置をキープした時の映像になります。
何もしないと一瞬で通りすぎるポイントも、頑張ればこのようになります。こうなっている間はずっとは続かないので、人流しでの勝負は早く決めなくてはなりません。

そのために、ポイントへの流し直し(正確にいうと流され直し)時の船の移動のタイミングでコマセ、つけ餌を完璧に付け直しておくことが必要です。

2.指示棚を守る
 イサキを釣る時に、イサキのいる棚の上側からイサキが食い上げしてくるイメージで釣りをした方がいいと聞いたことがあります。イサキは浮いている方が活性が高いらしく、イサキのいる棚よりも下に仕掛けを入れてしまうとイサキのタナが下がり、食いが落ちてしまうようです。また、単純に狙う棚がボケるので広範囲に群れが散ってしまうというリスクもあります。
 なので船長はそうさせないように指示をだし、釣りする側はそれを理解した上で指示棚をしっかりと守って釣りする必要があります。そうすることでイサキが浮いたまま、同じ棚にコマセが集中するのでヒットに持ち込みやすくなりヒット効率アップにつながります。

3.コマセを切らさない
 冒頭で述べた通り、プレージャーボートの弱点の2つ目はコマセの量です。遊漁船の場合は、人数が多いので誰かが釣り上げても誰かの仕掛けは海中に入ったままという状況はザラですが、プレジャーボートの場合は違います。誰かが釣り上げて餌を付け替えている間に、そのほかの人も釣れて仕掛けが船の上に全て上がってきてしまう場合がよく起こるので、コマセが切れてしまい次投入した時にはイサキがいなくなってしまったりしていて再び寄るのに時間がかかったりすることがあります。
 そのため、周りの動きをよく観察して、なるべく海中の中に仕掛けが常にあるように意識をして釣りをするといいと思います。

例えば、自分1人だけが仕掛けを海の中に入れていてイサキがヒット、ほかの人は餌を付け直している状況を考えてみる。自分ができることは、ほかの人が仕掛けを投入するまでは追い食いを狙ってそのまま待っている(バレるリスクはあるが、、)、ほかの人はなるべく手返しよく仕掛けを再投入するという意識でやることが必要だと思います。仕掛けを投入している人も、してない人も視野を広く周りの状況を掴み、釣りすることで釣果はかなり向上すると思います。

4.仕掛け捌きと手返しが重要
 最後は個人技ですが、餌釣りはなにより手返しが重要です。
船長としていつも思うのは、今落としてくれれば食うのになぁ・・・ってことが非常に多いです。大概そういう時に限って仕掛けが絡まっていたりしてもたついてしまっていたりします。

特にイサキ釣り等でやる吹き流しの仕掛けは複雑で、天秤やコマセカゴ、ヒラヒラと長いハリス。。これを狭いプレジャーボートの中で捌くとなるとかなり慣れが必要だと思います。
この辺は、いろいろと工夫することが求められますが、仕掛け捌きが早くなればなるだけ釣果は倍増しますし、前述したチームの一体感も合わさればさらに船中の釣果としても影響を与える要素になりますので非常に重要な要素だと思ってます。

仕掛けを絡みにくくする方法としては、ロッドキーパーと取込位置の位置関係はロッドキーパーが風上側、取り込み位置を風下側にする方法があります。こうすることで風でふけた仕掛けがロッドやリールに絡みつくことを避けられスムーズに再投入できます。

 友達同士なので細かいこと考えず、のんびりな釣りを展開してしまいがちですが、釣果を優先するなら、釣座に工夫を施して、素早く取り込んで、素早く餌つけ、素早く再投入これを繰り返す意識が大事だと思います。

おわりに

最後ですが、いつもジギングやっている人も梅雨のハイシーズンだけはイサキに挑戦してみようと思う人も多いのではないでしょうか。特に私の地域はジグにイサキが反応してくれないので餌で狙うことになるのですが、案外難しいし忙しいしで、やり方次第なところはありますが今のところ一番苦手な釣りかもしれません、、

餌釣りもジギング同様、船長や釣り人同士での意思疎通が大事で、特に釣り人側が船長の考えをしっかりと理解しそれに合わせた釣りをしてこそ釣果を最大化できると思います。

イサキ釣りに限らず今回の記事は、オフショアの釣りに関して、何かしら役に立つのではないかと思いますので、ぜひご参考に。

それでは、また。

シェア丸管理人
船長

海が近い町に生まれ育ち、物心ついた時から釣り漬けの毎日。

海・川・池・湖・・・
様々なフィールドで釣りを経験。

現在は主にマイボートで近海から深海まで、旬の美味しい魚を求めて毎日を楽しんでいるサラリーマンアングラー。

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