【オシアジガーLDを選んだ理由】レバードラグリール他機種比較とファーストインプレッション

オフショア

こんにちは、船長です。

ついにシマノ初となるジギングリールとしてのレバードラグリール。「新たなるジギング戦略の夜明け」と題して発表されたリールとなっており関心が高まっているのではないでしょうか。

私も早速予約しました。

この記事を見てくださっている方々の中には、そもそもレバードラグって何?
自分に合ったリールなのかと疑問に思っている方もおられるかという方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは私が自分の釣りにおいて、レバードラグリールが必要だと感じた理由と、その中でなぜオシアジガーLDを選んだのかを記事にします。

この記事はこんな方にオススメ。
・シマノ意外のレバードラグメーカを知りたい方
・レバードラグリールの購入を検討している方
・オシアジガーLDに興味があるけど、自分に合ったレバードラグリールを突き詰めたい方

まず大前提

私がレバードラグリールを購入するに至った背景には、以下の4点が主に挙げられます。

・カンパチジギングを本格的にやりたくなった

・トンジギでたまにかかるキハダに備えたい

・PE4号ラインのシステム強度を活かせるリールが欲しい

・ドラグ値を積極的に可変させて戦略的な釣りを組み立てたい

※(余談)深海用には現状考えていないが、いつか転用の可能性もある

レバードラグリールとは

ここで、上記の前提とレバードラグリールがどう関わってくるのかというところであるが、基本的にレバードラグリールの特徴は2つで、MAXドラグ値が高くレバー操作によるドラグ値の可変が容易であることだと私は思っています。

また、MAXドラグ値が高いことに加え、一般的なスタードラグに比べてドラグワッシャーの径が構造上大きくできるためドラグを出された時の熱ダレによるドラグ値低下にも強いと言われています。

スタードラグの場合はドラグを可変させた時に、どれだけ回したかが掴みづらくドラグ値を把握できないためラインブレイクにつながるリスクが高いですが、レバードラグの場合は、レバーは名一杯可変させても90°ほどのため、各レバー位置でのドラグ値を頭に入れておけば瞬時にそのドラグ値に切り替えることができます。

ゆえに、ドラグを締め込んだ状態での極限のファイトや戦略的なファイトが組立てやすく、より釣った感を味わえるようなリールだと考えています。

各社レバードラグリールと比較

出典:各社HPより

今回シマノからレバードラグが出るということで、初めてその存在を知った人も中にはいるかもしれませんが、案外マニアックなメーカから多くのレバードラグリールが発売されています。

今回は性能だけでなく、使いやすさや、アフターサービスまで考慮に入れて各社のレバードラグを比較しました。

比較対象メーカは、マーフィックス、スタジオオーシャンマーク、オーシャンフリークス、アキュレートです。シーフロアコントロールからも出ていますが、スペック的に小さいものであり、オシアジガーLDとは特性が離れ過ぎていたため比較対象外にしています。現在大きなモデルも開発中みたいで、気になるところです。

スペック

品名メーカ定価(税別)重量【g】最大ドラグ力【kg】重量/最大ドラグ力糸巻き量【m】最大巻き上げ長【m】ギア比最大巻き上げ長/ギア比ハンドル位置その他アフターサービス
オシアジガーLD-HGシマノ72000円6902034.54-5001176.218.9右のみライトライン用のドラグカムあり、ストライクストッパーあり全国の釣具店で対応可
マーフィックス LN4エイテック95000円6981081.04-6001004.422.7左右ワンウェイクラッチ標準装備(N4は無し)小売店にて可能(対応可能なお店がわからなかった)
ブルーヘブンL80Hiスタジオオーシャンマーク90000円6201444.34-6001135.919.2
左右
ほぼ全国の釣具店で対応可能
キャプチャ50HGオーシャンフリークス77000円5602028.04-450108618.0
左右
購入ショップに持ち込み、アフターサービスの仕組みが検索しにくい
バリアントBV-500アキュレート93500円45013.633.14-620114
(57※)
6
(3.1※)
19.0
(18.3※)

左右
ギア比可変によるダブルスピードタイプ有※、ストライクストッパーあり代理店に郵送(送料はユーザ負担)

各社の特徴

5社から出ている(発売予定含む)レバードラグリールを比較した上表から、各社それぞれ特徴がありそうです。

価格

量産メーカのシマノが最も安価。実売でいくと最も安いはずなのでオシアジガーLDが魅力的です。
初期費用だけでなく、アフターサービスも含めて価格検討をすべきと私は思います。
シマノなら全国の釣具店で取り扱いがあるし、部品の入手も非常に容易でセルフメンテで、維持費の節約も可能です。アフターサービスをHPで調べたところ、マーフィックスとオーシャンフリークスは、少し分かりにくく、取り扱い店舗がすぐに探せるか少し不安に感じました。アキュレートはメンテナンス依頼の方法は分かりやすかったですが、取り扱い店が北九州にあり、メンテの時は郵送する実費で郵送する必要があるのと技術料も少々お高めだと感じました。
注)あくまで私の検索結果からはそうだったということだったので、気になる方は調べてみてください。

重量

アキュレートのバリアントが群を抜いて軽いことがわかります。その次にキャプチャ50HGが軽く、オシアジガーLDは後発といえどそこまで軽くないのはなぜだろうと疑問が湧きます。軽さは感度や疲労の軽減にかなり効いてくるので重視したいところです。きっと、20kgフルで掛けた時にも歪まないようなボディを作り上げるために必要な重量だったんだろうと、どうも使い慣れたシマノ製品を正当化したくなっている自分がいる気がしますが。キャプチャが軽い理由はHPに記載されていて、「太糸で強引に止めに行くファイトスタイルをコンセプトに作ったリールではない」と謳っているので限界で見るとオシアジガーLDが有利なんだと思います。ボディが歪むと設計通りのドラグ値も出ませんからね。

ドラグ力

最大ドラグ値20kgを達成しているのは、オシアジガーLDとキャプチャ50HGのみです。一方で見た目のゴツいマーフィックスが10kgとオシアジガー2000と同じ。。もちろんMAX値だけではドラグは語れないので滑りや持続力も加味したいところで、マーフィックスも人気があるのでそれなりの理由がありそうです。想像するに、ボディーが歪まず、大口径のドラグワッシャーで安定的に10kg出せるということで、オシアジガー2000とは全然違うものだということ思われます。
せっかく購入するなら高ドラグ値にこだわりたいところですが、(フルで20kg設定にはすることはないとは思いますが)不意に誤ってレバーをフルにしてしまった時にタックル破損や怪我、落水なんてことは避けたいのでレバーの使いやすさも加味したいです。そういう意味では、ストライクポジションにロックをかけられるオシアジガーLDのギミックは嬉しいです。

糸巻き量(ラインキャパシティ)

私の目的はカンパチジギングで、自分のフィールドはそこまで深くないのでどのリールでも大丈夫そう。
アブラボウズ等の深海ジギングも視野に入れる場合は、もう一番手上のリールが良さそうだし、
その時はオシアジガー4000があるので、4号ラインがある程度巻ければ問題ないです。

最大巻き上げ長

適当かと突っ込まれそうですが、使い慣れたオシアジガー2000NRHGと同等くらいのものが欲しいとなると、オシアジガーLDが良さそう。

ギア比

スローピッチジャークをやる上でも、大物と対峙するためにもローギアであるほど巻きが軽くて助かりますよね。
その背反として、最大巻き上げ長が落ちるのが難点かと。マーフィックスはオシアジガーNRPGよりも低いギア比でそれよりも長い巻き上げ長を確保しているところがすごいですね。
一方でアキュレートはギア比を可変できる2スピードモデルが魅力です。ローギアは3.1と非常にハイパワー
を期待でき、誘いとファイトを両立できるところが素晴らしい。

ここで、巻き上げ量と巻きの軽さ(パワー)を比較するために、最大巻き上げ長をギア比で割ってみた。
数字が大きいほど、軽く長く巻けると考えてよいと思っており、各社18〜19ほどの値に対し、マーフィックスは約23と群を抜いた数字になっている。これが人気の理由なのだろうか、デカイボディを活かしてスローピッチに必要な巻量を確保しながら、パワフルな巻き感を貫いているところにこだわりを感じました。

ハンドル位置

オシアジガーLDは右巻きのみ、そのほかのメーカは左右どちらも対応しています。
シマノは大番手は右しかないのは慣れているので違和感は感じませんが、ここはデメリットですね。
自分は左右どちらでもできるように練習したので問題なしです。

その他

上述したところを含みますが、オシアジガーLDギミックも多彩で魅力的です。ストライクポジションで一旦止められるストッパーが付いているのが良いですね。これはアキュレートにもある機能であるが、オシアジガーLDの場合は、その機能をOFFにすることもでき自由度が高いです。
さらにライトラインカムが付属していて、細糸用にドラグの立ち上げ方を緩やかにできるので、汎用性を求める人には嬉しい機能である反面、ドラグのカムを変える=ラインを変えるこれは面倒です。とくにオシアジガーLDの替えスプールは高いと開発者の山本さんも言っていたので迷いますね。スプールが高いのであればもう一台買いたくなってしまうので沼です。ライトラインカムについては、自分のやりたいことを考えると必須機能ではないですが。

シマノを選んだ理由

レバードラグリールとなるとコアな釣り人が開発しているだけあって、各社コンセプトが明確にあって正直かなり悩ましかったです。

その中でシマノのリールを選んだのは、以下の理由です。
消去法で決めたので決めて手となったポイントを各社のリール後とに記載します。

・マーフィックス LN4
 最大ドラグが10kgと他メーカに比べて劣っていた。最大だけで比べると所有しているオシアジガー2000NRHGと
 同じ上にかなりデカくパーミングも難しそう。
 また、LN4はまだ未発売で、現行のN4は810gもあるためとてもじゃないけど1日しゃくれる気がしないし、
 価格もお高めということで断念。

・ブルーヘブン L80Hi
 かなりバランスの取れたリールだと感じた。
 逆にいうとあまり特化したスペックはないのかなと思った。
 洗練されたデザインで見た目はカッコよく、所有感はかなり満たされそう。
 個人的には好みだったが、ファンが多いせいかちょっと高い。。
 中古で見てもあまり値下がりしていないし手が出せないと感じたので断念。

・キャプチャ 50HG
 この機種は最大ドラグ値もオシアジガーLDと同じ20kgで且つ、100g以上軽いということでかなり魅力的。
 上表では記載していないが、糸巻き量を問題ない範囲内で犠牲にして、
 オシアジガーLDのスプール径/幅:60/33mmに対して、58/28mmであり小径ナロースプールで、
 気にしていたパーミングも問題なさそうだし、ナローな分ラインメンディングもしやすそう。
 パーミングに関しては、リールフットの部分のパーツがシマノの方が薄いためそういう意味では同じくらい?
 迷った挙句、ストライクストッパーがあるオシアジガーにした。

 ドラグ値が高い分、ミスなく操作できることは必須機能と感じた。
 特に、着底からの立ち上げ時は、スタードラグ式のリールと違ってクラッチ操作で巻きを立ち上げられないため、
 ジグの着底時に根掛かりを気にして、すぐに巻きに移ろうとした時に、
 どうしても一旦適当にレバーを立ち上げてしまいそうな気がして、煩わしさを感じそうと思ったため断念。

・アキュレートバリアント BV-500
 このリールは正直欲しい、使ってみたい。
 なんと言ってもこのスペックで450gという軽さを達成しているのがすごい。
 オシアジガーでいうと1500番クラスに迫る勢いの軽さで異次元。
 他メーカにはない、2スピードモデルも気になる。
 ネックは、実物を見たことがないのと、ちと高すぎる。
 標準ハンドルは丸型で、パワーハンドルに変えると+1万ほどかかるためかなり高額。
 海外製ということで、メンテナンスも外車みたいなものと想像する。
 いつかは欲しいが、今は買えないということで断念。

ファーストインプレッション

外観

参考に左から順番に2000、2500(LD)、3000、4000番と並べてみた。
横から見た、外観はオシアジガーシリーズだけあって、見た目は他のオシアジガーと見間違うほどに似ている。
大きさは、2000番や3000番より気持ち大きいかな?くらい。

こちらの写真は上から撮影したもの。
下から順番に2000、2500(LD)、3000、4000番となっている。
上から見た感じだと、横幅は3000番と同じくらい。

スプール幅が3000番よりも少しナローだという事前情報があったので、3000番よりも持ちやすいくらいのイメージでいたんですが、ロッドにつけたときのパーミングが3000番と同様に悪い気がします。。

巻き感

巻き間は個体差もあるかもしれませんが、少し荒い感じ。

17オシアジガー以降のマイクロモジュールギアのシルキーな巻き心地に慣れた人だと少し違和感を感じるかもしれません。そこまで気になることはないですが、ギアがマイクロモジュールギアではないので、ギアノイズを少し感じます。大物とパワー対決するにふさわしい感じが寧ろしますね。

今回新設計されたハンドルとノブはかなりリールにマッチしていました。

短すぎず長すぎず、しゃくりやすそうです。ハンドルの部は今まで触ったハンドルノブの中で一番てにしっくりきて、力がこめられそうな感触です。他のリールもこのノブに変えたい。。

レバーをフルにした時の巻きオモリは全然感じません。意識すれば感じるかも?くらいですね。

また、レバーはこだわりを感じました。操作しやすかったです。ストライクストッパーの解除も楽々できましたし使いやすかったです。
開発者の山本さんがYOUTUBEで説明していた着底からの巻き出し方法ついて真似をしてみましたが、それをやるために考えられたレバー形状なんだなと実感できたほど、適度に高さがあり、使いやすいように作り込まれていました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=K9vOU13RiKE

パーミング

スロージャーカーに装着した時のパーミング。
おそらく自分は標準的な手のひらサイズだと思うのですが、握り込めますが幅が広分少々見た目よりきついです。
持った時のバランスが悪いというか、手のひら側にボディがはみ出しているおかげでブレそうな感じがします。

この画像は、左がオシアジガーLDで右が2000NRHGです。
パーミングカップの張り出し量が結構違います。
見た目ではそれほどでもないですが、実際に持ってみると少し慣れない感じがでますね。

でも、使い込んで慣れて自分のものにしようと思います。

まとめ

今回は、私がシマノのオシアジガーLDをレバードラグリールとして購入した理由を説明しました。

実際にモノも届いたのでファーストインプレッションとして感想を記載しました。

今シーズン使い込んで、実釣レビューもしていく予定なので是非よろしくお願いします。

オシアジガー4000 セカンドインプレッション
オシアジガー4000番のインプレ記事です。ジガー4000を使い込んでみたメリット、デメリットそれぞれ忖度なしの感想を述べたいと思います。
とがったリール【オシアジガー3000番】の解説
オシアジガー3000HGについての位置付けや使い道などを、オシアジガー2000NRHGと比較しながら解説します。
シェア丸管理人
船長

海が近い町に生まれ育ち、物心ついた時から釣り漬けの毎日。

海・川・池・湖・・・
様々なフィールドで釣りを経験。

現在は主にマイボートで近海から深海まで、旬の美味しい魚を求めて毎日を楽しんでいるサラリーマンアングラー。

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