こんにちは、船長です。
ジギングをしていてサワラなどの歯モノ(サワラ、太刀魚、イソマグロ等)にアシストラインを食いちぎられたことはありませんか?
食いちぎられさえしなければ取れるはずの一本を、必ず次は仕留めたいですよね。
私も、年末にサワラの群れに遭遇し、その時持っていた在り合わせのアシストフックで挑戦しましたが、結果は3ヒット1キャッチ。。キャッチできたサワラは脂がノリノリで美味しかっただけに残りの2匹が残念で仕方ありません。
今回はそんな経験を活かすべく、刃物に対して最強のアシストラインは何なのか検証してみようと思います。
この記事はこんな方におすすめ。
・太刀魚ジギングをされる方
・サワラの混じる海域でジギングをされている方
・歯モノを絶対にバラしたくない方
最強はどれ?!
はじめに、検証対象となる4つのアシストラインを紹介します。
候補1:ザイロンノット
言わずと知れた最強ライン。サワラが混じる海域のジギンガーがこぞって愛用する信頼のアシストラインですね。
ただし、ネット上ではサワラには一発で切られたなどの口コミも目にしたりしなかったり。
今回はザイロンを破る強者が現れるのでしょうか。
候補2:ケプラーノット
耐切創性で有名な素材ケブラーを使用したアシストライン。
ザイロンと比較して約半額ほどで購入できる最強繊維。
ザイロンの登場で最強の座が奪われた印象ですが、耐サワラという意味ではまだ検討の余地があるのではないかと思い選抜しました。
候補3:ウルトラノット
こちらも最強素材の名を冠したウルトラノット。
スーパーファイヤーラインでも使われている素材、ダイニーマの最上級グレード「ウルトラダイニーマ」を使用したアシストライン。
ネット上では、ザイロンよりもサワラに対しては強いというコメントもあるほど。
検証結果が楽しみです。
候補4:デビルライン
今回の刺客、最強ではなくデビルという名前がついてしまった反則ライン。
アシストラインの一部に金属が使われている特殊ハイブリッドアシストライン。
自分も手にするのは初めてですが、かなり期待しています。
ちなみにデビルラインは、ラインのカラーが3種類「ホワイトデビル」、「ブラックデビル」、「UVデビル」とありますが、今回は日中に目立ちにくいと言われるホワイトデビルを使用。
検証
それでは、検証していきましょう。
以下のように、デビルライン以外は中芯を抜いて、ニードルで2重にしてアシストラインを仕上げています。
検証方法は2キロの負荷をかけながら、この「サワラくん」に噛みちぎられにくさを測ってもらうというやり方です。
サワラくんが同じところを噛みちぎるようにコントロールしながら、サワラくんが何回で噛みちぎるか(何回のノコギリ攻撃を耐えるか)を検証します。
※矢印分のスライドで一回とカウントします。
※アシストラインの号数は基本30号で統一していますが、デビルラインだけは一般的な号数表記がラインの太さと相関がなかったため、一般的な30号ラインと同じくらいの太さ100号ラインを選抜しました。
結果
結果は、下表の通りとなりました。
順位 | アシストライン | 耐久回数 |
1位 | デビルライン(100号) | 4.8回 |
2位 | ザイロンノット(30号) | 2.8回 |
3位 | ウルトラノット(30号) | 2.2回 |
4位 | ケプラーノット(30号) | 1.5回 |
値段が高い(単位長さあたりの値段)順になりました。やはり1位は金属とのハイブリッド構成となっている「デビルライン」、続いて、「ザイロンノット」、「ウルトラノット」、最後は個人的には意外で切創性が高いと言われていた「ケプラーノット」でした。
ただ、1位のデビルラインはもっと耐久性が高いと思いましたが意外にもあまり差がつかない結果となりました。
デビルラインは金属部分が細いワイヤーを編みこんだ構造をしている中で、ノコギリの歯に引っかかったときにワイヤーが少しずつちぎれていくため、金属といえど少しずつ切られると無敵ではないようです。
これをノコギリではなく、カッターでも似たような実験をしてみましたところ、デビルラインは破断不能で飛び抜けて切創性が高かったです。カッターでの実験でも上記の順位は変わらずでした。
条件によっては結果がひっくり変えることがあるかもしれませんが、参考にできる結果かと思います。
この結果から総じて言えることは、どのアシストラインもどうやっても切れないと言うモノではなく、あくまでも切れにくいモノということです。
まとめ
今回は、サワラを釣りたいという人のために私のなけなしのお金を叩いて実験をしてみました。
なるべく切れにくいアシストラインを自信をもって購入し、これからのジギングに挑んでみて下さい。
1位はデビルラインでしたが、かなり高価な上にワイヤーが入っているためクセがつきやすく、普段の釣りで使用するのはストレスが大きいので、絶対に切られたくない、ここぞ!という場面に備えて持っておくのが良いのではないでしょうか。
と言うわけで、個人的には汎用性が高く、最も耐久性の高かったザイロンを愛用していきます。
もちろんデビルラインで作ったアシストフックも忍ばせておきますが。
そして、今回は汎用性の高い30号のアシストラインを主軸として使用しましたが、さらに太い40号のラインナップがあります。(デビルラインは150号)
サワラなどの歯モノに特化したアシストフックを作るのであればザイロン40号がいいと思います。
最後に、、
この辺りのアシストラインを切断するのは普通のハサミでは大変なので、私も使っているこのハサミがおすすめ。他のハサミにはない切り心地で仕掛け作りも楽しくなります。
それでは。
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